ヨガをはじめるまで①


自分の性格に疲れていた

20年以上社会人生活をしていますが

どんな仕事をしていても、どんな環境にいても、

いつでもどこでもついてまわる悩みや感情がありました。

私は人間関係で生じる様々なことへの

ストレスへの耐性が弱く

何か刺激を受けると過剰に反応して落ち込んだり

すぐに人の顔色を伺ってしてしまう性格でした。

そんな不快な感情から抜け出したかったのと

身近に心を病んでしまう人が多かったこともあり

心の扱い方を本格的に学ぼうと決意したのです。

社会人になってから大学に入り、

働きながら心理学や脳科学を勉強しました。

カウンセリング手法も学び、

自分自身に対してのカウンセリングやコーチングを行ったり

セラピーに通ったりもしました。

自己啓発本もたくさん読んだり

セミナーに参加したり

筋トレやウォーキングなど運動を習慣にもしました。

それらをすることで

一時的に気持ちが軽くなったりはするのですが

結局対処療法のようなものなので

根本的には変わっていないわけです。

しばらくするとまた元の状態に戻ってしまうということの繰り返しでした。

自分自身の性格にほとほと疲れていました。

他人と比較しまくっていた自分

私は学校や組織などの、集団にいることが得意ではありません。

昔から学校の先生、会社の上司など目上の人との関わり方が上手でなく

妙に緊張して、自然体にふるまえなくなるのです。

会議などで意見を聞かれても発言しないし

自分からコミュニケーションをとったりもしないので

何を考えてるのかわからない人と認定されて

扱いづらいというか、

少し絡みづらいという印象を与えてしまいます。

何か発言して、否定されたり、笑われたりすることを

極端におそれてしまうのです。

こちらが挨拶をしても返してもらえなかったりすると、

「私、何かしたかな?」とすぐに落ち込み

そのあとは一日中気にして、

用事があっても話しかけるのを躊躇したり

「あの・・私何か気にさわることしましたか?」と

直接確認することもありました。

とにかく、相手との関係性に対して

自信が持てず、すぐに不安になるのです。

また、同僚が上司から褒められていたり

上手にコミュニケーションをとっている様子を見ると

自分が否定されているような気持ちになり

「私には絡んでくれないのに、あの子とは仲良くしている・・」

「やっぱり私は好かれていないんだな・・」

「どうして私はあの子みたいに上手くやれないんだろう?」と

落ち込んでしまうのです。

冷静に考えるとめちゃくちゃ受け身ですし、

なんて図々しい考え方なんだと思いますが・・

今思うと、人と自分を比較して勝手に優劣をつけていたこと

が自分を苦しめていた一番の要因だとわかります。

本当はもっとオープンに自分を表現したいし

誰とでも自然につきあいたい。

それなのに卑屈さがジャマをして

「どうせ私なんて」と殻に閉じこもり

自分からシャッターを下ろしてしまうことが多かったです。

この考え方では、組織で上手くやっていけるはずもなく

よく人間関係でつまづきましたし、体調が悪くなるほど悩んだり

適応障害になってしまったこともありました。

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